【書評】雑誌の人格 / 能町みね子
雑誌の人格 / 能町みね子
★★★★★(星5つ)
とにかくめちゃくちゃ面白い!
レビュー本(?)のレビューを書くのはなんだか無意味なような気もするけど、書きたくなっちゃったんだから仕方ない。とにかくめちゃくちゃ面白かった。
月刊ファッション誌『装苑』の人気連載「能町みね子の雑誌の人格」が待望の書籍化! 多彩な顔を持つ漫画家、能町みね子さんが、今面白いと思う雑誌をピックアップ。その雑誌を取り巻く読者や周辺カルチャーを、独自の視点で紹介する。
雑誌「装苑」での連載「能町みね子の雑誌の人格」を2010年から2013年までの分をまとめたもの。国会図書館に通って雑誌のバックナンバーを読み込んで書いたそう。
筆者は能町みね子さん。
2003年2月にお菓子王国で誕生。誕生より間も無く、お菓子王国史編纂係見習いとして日本で修業開始。修業内容は物書きとして生計を立てること。2005年11月6日より「能町みね子」を名乗りはじめる。
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2005年、ブログ「オカマだけどOLやってます。」を開始し、身体上・戸籍上の性が男性であった(性同一性障害の診断書を得ている)ことを隠して女性としての社会生活を送る様子を描いて注目される。当ブログが人気を得て「ブログの女王」などのメディアでも紹介され、それを元とした同タイトルの書籍を2006年に発売。その後性別適合手術を経て戸籍においても女性となり、2007年、当初の目的を果たしたとして、ブログ「オカマじゃなくなりました。」の更新を終えた。
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書籍発売と同時期より、ブックマン社ウェブサイトでエッセイ「くすぶれ!モテない系」を連載。それを機にイラストレーター兼エッセイストとして、「モテ」とは一線を画した独自の視点で多くの雑誌連載やウェブ連載、挿絵などを手掛ける。大の相撲ファンであり、ラジオ番組でも相撲コーナーを作っている。
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「能町みね子」の名は、父方と母方の祖母の名前を組み合わせたもの。
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鋭い観察眼
雑誌そのものではなくて、雑誌を購読する読者の典型像を妄想して書いたもの。
知らない雑誌もたくさん出てくるけど、「こういう人いるいる!」とにやにやしながら読むのが本当に楽しかった。
とんでもない妄想力
これでもか、ってくらい突き詰められたキャラ設定は圧巻。
それに応じたドンピシャのイラストがクスっとくる。
カジカジ
比較的みんな顔が濃い。
それも、元から濃いというよりは、自ら顔の要素を増やしていってる感じがする。