【漫画】ちいさこべえ(1)
ちいさこべえ
「ちいさこべえ」は江戸時代の小説「ちいさこべ」を現代版にアレンジ、漫画化したもの。作者は「ドラゴンヘッド」で有名な望月ミネタロウ。
あらすじ
主人公の茂次(表紙左)は大工屋の息子で若棟梁。むさ苦しい髭・長髪・サングラスといった洒落た格好をしており、本好きのエリート。茂次は仕事先の鎌倉で、地元で町一帯を襲った大火事が起き、工務店と両親を失ったことを知る。かろうじて無事だった実家には、幼なじみのりつ(表紙右)と身寄りのない子供たちがいた…
【スポンサーリンク】
【スポンサーリンク】
感想
信じられないかもしれないが、この漫画、コマの中に一切動きがなく、キャラクター達は口を開けて言葉を発しない。序盤はコマの中に全く動きがなく、淡々とストーリーだけが進んでいくような描写に少し違和感を感じてしまった。だけれども話が進むにつれこの違和感が解消、というよりもクセになってくる。登場するキャラクター達が口を開かずに喋ったり、セリフを発しているコマなのに顔が描かれていない、など今まで読んだことのない種類(というか他に無いでしょうこんなの)の漫画だった。
それに加え、主人公が独特の風貌(表紙を見ればわかると思うけど)をしているため、表情も読み取れない。しかしそれはもうあからさまな表現で僕達に感情が伝わってくる。膝を抱えて黙りこんでしまったり、丸くなって寝転んでしまったりと…身体をフルに使った分かりやすすぎる心理描写(その部分は漫画内でも度々ツッコミを受けている)。
一方でヒロインのりつは表情豊か。主人公の茂次視点でりつの感情がひしひしと伝わってくる。りつ自身はそこまで自分の感情について言及しないが、周囲のキャラクターたちがりつの分かりやすすぎる表情を読み取ってまるで僕達読者に向かって解説してくれているかのように喋り出す。
肝心のストーリーは、まだ1巻しか読んでいないので物語が動き出したな、くらいでよく分からず。だけれども原作がしっかりしている(らしい)から期待して良いのでしょう!これからが楽しみ、早く続きを購入して読み進めたい漫画になりました!ちいさこべえ、オススメです!
【スポンサーリンク】