【映画】百万円と苦虫女 / タナダユキ
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大好きな映画の一本で、何回も繰り返し見てる。
映像の綺麗さ、蒼井優のセリフ・演技に心打たれた作品。
あらすじ
「百万円貯まったら、この家を出て行きます!」
と家族に宣言し、百万円を貯めるたびに次から次へと引越しをして、1人で生きて行く決心をする。
ひょんなことから前科者になってしまった鈴子。
百万円貯まったら引っ越し、
自分を誰もしらない土地で生活し、
新たな土地でまた百万円貯める。
鈴子のいわば自分探し、現実逃避の旅物語。
行く先々で人の温かさや現実に触れ、鈴子は一体どのように変わるのか。
演技が良い
人と密に触れ合うことを避ける鈴子をしっかり演じ切れてる蒼井優は圧巻。
というかもともとそういう人なんじゃないかなと思うレベル。
幸薄い感じとか。
「のだめ」の上野樹里みたいな、ハマり役だったと思う。
また、中島(森山未來)も完璧に大学生を演じきってる。
好きな俳優が出てるから若干の贔屓目があるけど、良い役者陣だったと思う。
残念だったところ
終盤の盛り込み具合があまりに急展開すぎた。
鈴子の心境の変化が、拓也(弟)の手紙で吐露されるんだけど、
そこまで言わなくても、って感じだった。
せっかく前半でセリフも少なく映像で魅せてきたんだから後半もそれで良かったように思う。
あと中島の行動が少し不自然に感じてしまった。
若干ネタバレ。
お金を返すシーンや別れを告げられるシーンで何で正直な事を話さないのか、と。
最後のお涙頂戴の演出にするにはそうするしか無いのは分かるんだけどね。